今回から、TRPG全般だけでなく特定のシステムについてのコラムも書いていきたいと思います。
しばらくは、トーキョーN◎VAのキャスト作成について連載しようと思っています。
■このコラムを読むにあたっての前提
とりあえずこのコラムは前提として、以下の条件を満たしている人を対象としています。
・「トーキョーN◎VA The Detonation(以下TND)」を何回かプレイしたことがある。
・「TND」について、ある程度知識がある。
コラム中にTNDの専門用語などが多用されますので、TNDをプレイされたことの無い方はおそらく読んでも意味がわからないかと思います。ごめんなさい。
また、このコラムでテーマで目指しているのは以下のようなキャストです。
・想定する環境は公式シナリオ、達成値21環境
・使いやすい
・多くの環境で使用できる
・初期キャラでも楽しめる
なお、筆者の独断と偏見で執筆しておりますゆえ、参考程度にとどめておいてください。
■お約束の著作権明記。
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☆ミ 「トーキョーN◎VA The Detonation」は ☆ミ
☆ミ 有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です ☆ミ
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こちらを参考に頑張ってみました、てへ。
なお、本文は雰囲気を出すため丁寧語を使わずに書かれています。
決して、面倒になったからではありません。信じなさい。疑うことは反逆です市民。
それでは、いってみましょー。
■まずはスタイルを決める……前に能力値と制御値について考える
さて、とりあえずだ。キャストを作る前に能力値と制御値をちょっと考えてみよう。
TNDにおいて能力値ってのはどれも同じように見えるかもしれない。違いといったら使うスートくらいなもんだと思ってる人も多いかもしれんが、実際には結構違うもんだ。
▼理性 −Reazon−
まずは「理性」だ。
この能力値の一般技能推奨は、<医療><射撃><知覚><電脳>の4つ。
フルスクラッチでキャストを組む場合、推奨スートなんて気にしないことが殆どだが、ディクショナリを使用する時はこの推奨スートで使用するわけだから、ディクショナリを使用する場合は気にしておいたほうがいい。欠点として組み合わせが出来ないが、組み合わせずとも有用に使える技能は数多くあるため、能力値が高ければ有効に働くのだ。
<射撃>はカット進行中に適当な銃器を持って撃つだけでもトループや非戦闘系ゲストには十分脅威となる。<知覚><電脳>はリサーチに使う。これらの技能は持っているだけでそれなりに役に立つ技能なので、理性能力値が高ければディクショナリでもそれなりに活躍できるだろう。
<コネ>の意味は「尊敬、敬意、畏怖、噂」。もちろんこれだけに限定されるわけじゃないが、あまり軽い気持ちでは無いことは確かだ。組織に所属しているキャストなら、上司から渡されるコネは理性が多い。
理性能力値が0のスタイルはたったの2スタイルしかない。おかげで、理性には多少なりとも能力値が振られるってことになる。狙って作りでもしない限り、理性能力値が0のキャストはほぼできないだろう。どいつも少しは理性的に生きてるってことか。
理性の制御値は、どのスタイルでも最低3はある。数えると、制御値3が5スタイル、4が7スタイル、5が14スタイルだ。よって、自然と理性制御値は高くなるってわけだ。キャストやゲストに対決を仕掛けるときは、理性で低い達成値じゃ制御値で弾かれることも多くなるってことだ。
▼感情 −Passion−
次は「感情」だ。
この能力値の一般技能推奨は<芸術><交渉><心理><製作>の4つ。
<交渉>はリサーチとカット進行両方に使える技能だ。肉体戦じゃ歯が立たないヤツに素の<交渉>で精神戦仕掛けて倒すなんてこともたまにある。他の技能は、ディクショナリだといまいち使いにくい。どれも組み合わせて判定しないとあまり使えないか、そもそもあまり使わない技能ばっかりだからだ。
<コネ>の意味は「気に入っている、好意、同情」だ。まぁ友人なら問題なく取得できるだろう。それなりに取りやすいコネのスートだ。
感情能力値は、0のスタイルが多いことが特徴だ。アラシ、カタナ、クグツ、カゲ、カブトワリ……どれも感情に流されてたら仕事にならんってことか。このスタイルばっかり取ると簡単に感情0のキャストができる。逆に、感情能力値が3のスタイルも多い。カゲムシャ、ヒルコ、カブキ、ミストレス、カリスマ、マネキン、マヤカシ、トーキー……8スタイルもある。おかげで、感情能力値は極端に高いか低いキャストが多くなる。
感情の制御値は、制御値3が5スタイル、4が5スタイル、5が16スタイルだ。感情も制御値が高くなりがちってことになる。まぁ、感情の能力値はさっきも言ったとおり極端に高いか低いことが多いから、高けりゃ大抵制御値抜けるし、低けりゃ潔く諦めればいい。
▼生命 −Life−
お次は「生命」だ。
この能力値の一般技能推奨は<運動><自我><操縦><白兵>の4つ。
これらの技能はカット進行によく使う。<操縦>はリサーチでもたまに使う。ただ、生命の能力値が高いキャストは大概肉体戦が得意なスタイルになるので、ディクショナリを使うよりは普通に技能として取って特技と組み合わせることが多くなる。まぁ、低い能力値でもトループ相手なら十分渡り合えるようになるんで、やっぱりディクショナリは有効なことに変わりは無い。
<コネ>の意味は「血縁、肉体関係、家族同然、親分子分」。あまりホイホイ取るもんでもないし、簡単に切れるもんでもないな。そういう意味で、生命のコネは取得しにくい。公式ゲストでも、生命のコネ持ってる奴は少ないしな。
生命能力値は、0が4スタイル、1が8スタイル、2が8スタイル、3が6スタイルだ。1と2の能力値が多いから高すぎず低すぎない能力値になることも結構多い。まぁ、戦闘系スタイルを組み合わせるとすぐに高くなるわかりやすい能力値でもあるんだけどな。
生命の制御値は、制御値1が2スタイル、2が3スタイル、3が9スタイル、4が5スタイル、5が7スタイルだ。理性や感情と違って、制御値1と2が存在するし、制御値3のスタイルも多目だ。よって生命の制御値は低くなりがちだ。ディクショナリで軽く殴られると意外と弾けない。
▼外界 −Mundane−
最後は「外界」だ。
この能力値の一般技能推奨は<隠密><コネ><社会><売買>の4つ。
これらの技能はリサーチによく使う。ただ、ディクショナリじゃ<コネ>は使えないけどな。特筆すべきは<社会>だ。ディクショナリさえあれば団体社会以外は外界で判定できる。外界の能力値が高ければダイヤの札が来る限りリサーチで困ることは殆どない。達成値が足りなけりゃ報酬点を積む事だって出来る。しかも、うまい具合にキャストの初期報酬点は外界能力値分だけ貰えるから、外界が高くてディクショナリを持っているだけでリサーチを有利に進めることが出来るってわけだ。
<コネ>の意味は「仕事上の関係、連絡先を知っている、貸し借りがある」。最も取りやすく、最も切りやすい。スートで困ったらこれにしとけば大抵問題ない。どうみても殆どかかわりがなさそうなキャスト同士がキャスト間コネクションを取る場合、「仕事の途中で知り合ったことがある」くらいの軽い関係にしておいて外界で取ることも多いだろう。
外界能力値は、0が3スタイル、1が8スタイル、2が8スタイル、3が7スタイルと上に偏っている。おかげで大抵のキャストは外界能力値が3を切ることは殆ど無いから、市民ランクが貰える。
外界の制御値は、制御値1が1スタイル(チャクラだけだ)、2が1スタイル、3が10スタイル、4が5スタイル、5が9スタイル。3と5に偏っているため、外界制御値が低めか高いかの2種類に分かれる傾向にある。ちなみに、相手のスタイルにチャクラが入ってたら外界で差分値攻撃をぶち込んでみな。きっと必死でリアクションしてくるぜ。
ちなみに、個人的には外界は4つの能力値のうちで最強だと思う。
■能力値と制御値の特性を掴め
さて、少し長くなったが能力値と制御値に関してはこのくらいにしておこう。ここではそれぞれの能力値の特性みたいなもんを掴んでくれればいい。キャストを作るときも、アクトを進めるときもきっと役に立つからな。
さて、ここで第1回は終わり。次回はスタイル選びだ。
……
というわけで、次回に続きます。次回は……イツデショウ。